【ツアーレポート】好奇心がとまらない! 黒曜石の宝庫 「星ヶ塔遺跡」 と 「縄文日本遺産」 をめぐる旅

縄文人が発掘したとされる日本で唯一の黒曜石採掘坑「星ヶ塔遺跡」と、日本を代表する縄文時代中期の集落遺跡「井戸尻遺跡」をめぐるツアーを紹介。その見どころをレポートします。

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東京や名古屋からもアクセスが便利

ツアーのはじまりは、JR中央本線・下諏訪駅より徒歩10分程の四ツ角駐車場。ここで受付を済ませたら、バスに乗り込み出発です!

ブラタモリ案内人・宮坂清館長

星ヶ塔遺跡の発見・発掘者である宮坂館長が1日目のツアーに同行します。
専門的な話しも分かりやすく、丁寧に解説してくれます。

遺跡現地を訪れる前に星ヶ塔ミュージアムを見学し、黒曜石をめぐる古代の人々の暮らしや交易の軌跡を知ることで学びを深めます。

特別な許可がなければ入れない「星ヶ塔遺跡」

通常は鍵が掛かって立ち入ることができないゲートを開けて、いざ秘境の遺跡へ!マイクロバスがやっと1台通れる道を進んで向かいます。

バスが到着したら、ここからは山の中を歩いて遺跡に向かいます。
トレッキングポールをお渡ししますが、舗装されていない道を歩くため十分に気を付けて進みます。

キラキラ輝く黒曜石のカケラがいたるところに散らばっているので、ぜひ光にかざしてみてください。

いよいよ日本で唯一の黒曜石岩脈採掘抗である星ヶ塔遺跡に到着です!

宮坂館長より遺跡の解説や発掘の裏話をお話しいただきます。数千年を遡る貴重な鉱山跡で、縄文人が黒曜石を採掘していた様子を思い浮かべていただけるのではないでしょうか。

下諏訪温泉で疲れを癒す

みなさまお疲れさまでした。
宿泊は中山道と甲州街道が合流する日本で唯一の場所に佇む「聴泉閣かめや」となります。

全9室の静寂を感じられる温泉旅館で、のんびり湯に浸かる贅沢なひとときを味わえることができます。

“縄文銀座”と言われるくらい華やかに文化が開花した八ヶ岳山麓

2日目のはじまりは「ブラタモリ案内人」の小松隆史さんが館長を務める井戸尻考古館へ。
ここには八ヶ岳の麓に栄えた縄文遺跡から発見された貴重な土器や、当時の農具と考えられる石器などが数多く展示されています。

出土品から明らかになった当時の宗教観念や世界観など、小松館長のロマンあふれるお話しにどんどん引き込まれてしまいます。

隣接する井戸尻遺跡は、中部高地の縄文時代中期の文化を代表する遺跡のひとつとして、国の史跡に指定されています。甲斐駒ケ岳と鳳凰三山の山並みが、間近に感じられる、とても気持ちのいいロケーションです。

縄文人の精神文化に触れる

現地ガイドの案内で、北杜市考古館と、配石遺構の祭壇や祭祀で使用したと考えられる土偶が発見された金生遺跡を見学します。

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ぜひ“縄文時代の日本の首都”といわれるほど文化が栄えた長野・山梨の八ヶ岳山麓で、先人たちの足跡をたどり、悠久の歴史に思いを馳せてみてください。

おわりに

星ヶ塔遺跡と縄文日本遺産をめぐる旅、いかがだったでしょうか。
個人では行くことができない遺跡の見学や、資料館での案内人による解説は、より縄文文化への理解を深めることができるでしょう。

2023年度のツアーは大変ご好評いただき全て終了しましたが、来年の春、山々の雪解けの時期には再開する予定です。

ぜひ当時のスケール感や雰囲気を間近に感じにいらしてください。
スタッフ一同、お待ちしております。

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