迷ったらここ!地元の人が信頼を寄せるおみやげ処

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誰に渡しても喜ばれるお菓子、ゆっくり飲みたい地元のお酒。老舗から話題のお店まで、地元の人が自信を持ってオススメする下諏訪町のおみやげ処をまとめてご紹介します。

明治6年創業の老舗 新鶴本店

諏訪大社秋宮の隣にある老舗の和菓子屋です。店頭にならぶ和菓子は季節によって10〜12種類。なかでもお土産にオススメなのが、通年店頭に並ぶ「塩羊羹」です。

海のない信州の人たちにとって、塩は何ものにも代え難いものでした。新鶴では、初代店主が羊羹に塩を加えることを思いついて以来、素材の味の引き立て役として大切に使われてきました。

塩羊羹の材料はシンプルに、砂糖と塩、地元茅野市の角寒天と北海道十勝の小豆。角寒天は天然のものを使い、小豆は一粒一粒を厳選。皮を剥き、ていねいにアクを除いて仕立てられます。作り方はずっと変わらず、楢の薪を炊いて石の竈門で練り上げるのも新鶴のこだわりです。
出来上がった羊羹は、とても滑らかで繊細。口に入れるとふわっと小豆が香り、スッと消える甘味がさわやかです。

店頭には、色とりどりのきれいな和菓子がならんでいますが、新鶴本店を訪れたら食べておきたいのが“もちまんじゅう”。通称もちまんと呼ばれる、大福もちです。
餡はこしあんで、柔らかく弾力のあるお餅は食べ応えあり。つるっと上品な見た目で、噛み締めるほどに素材の風味を感じます。
新鶴本店ホームページ

フレール洋菓子店

映画のロケ地にもなったという風格ある木の扉を開けると、ショーケースに並ぶのはイチゴが乗ったショートケーキ、黄色いモンブラン、チョコレートケーキなどのクラシックなケーキたち。そしてひとつ130円のシュークリームは特別価格108円で販売されることも!

ふんわり粉砂糖のかかった、昔懐かしい風貌。くどすぎないクリームがたっぷり入ったやわらかい味が特長です。

店内はイートインスペースがあるので、コーヒーを頼んでその場で一緒に食べるもよし。
岡本太郎さんはじめ著名人との縁が深く、店内には一緒に撮った写真や関連の本が置かれています。気さくで笑顔の可愛いオーナーとのおしゃべりも、とても楽しい時間です。

お土産用に手に取りやすい焼き菓子は、とにかく種類が豊富。

かりん、りんご、あんずなど果物のタルトや焼き菓子、味噌・地酒を使ったケーキ。50年以上この場所で洋菓子店を続けているとあって、地元の名産を使ったメニューも多くありました。

なかでもオススメなのは、万治の石仏を象った「万治の石仏クッキー」。15年ほど前から販売していて、今ではすっかり定番の人気商品です。

食感はしっとり目で素朴な甘さ。一枚一枚手作りなので、同じ顔はひとつもありません。ごま、くるみ、そして最近加わった「ヨロン島帰りの万治の石仏クッキー」(黒糖味)のいずれか2枚入りで190円とリーズナブル。ちょっとしたお土産に便利です。
フレール洋菓子店ホームページ

二十四節氣 神楽

諏訪大社下社秋宮前にある郷土料理のお店 二十四節氣 神楽。

お店で提供している焼きお結びや五平餅に使われているのが、お土産にもオススメなオリジナルの“七福味噌”です。信州味噌をベースにりんご、クルミ、クコの実など7種の素材を練り込んだ絶妙な甘さとコクが特徴。

店内で販売しており、ランチやお茶のついでに買って帰る人も多いのだそう。ご飯との相性もぴったりで、和えたり漬けたり、和洋中に合わせられる万能調味料です。

諏訪周辺で採れる山椒の実をオリーブオイルに漬け込んだ“信州山椒オイル香ぐら”、長野市の八幡屋礒五郎と共同開発した七味など、棚にはいくつかのオリジナルの商品が揃います。

どれも店主の武居さんが厳選して開発した逸品。普段の料理にちょい足しして美味しいものばかりなので、大切な方へのお土産はもちろん、ご自宅用にもおすすめ。
二十四節氣 神楽ホームページ

おみやげ処 専女八幡

小洒落た洋館のような外観が目印のお土産処。“とうめはちまん”という名前は、専女社(とうめしゃ)と八幡宮の間にあって、宮司さんから頂いたもの。専女社には食物をつかさどる神様が祀られており、駐車場にある大きな欅の木は御神木で、その昔は芽吹きや紅葉で気候を占った陽気木だったとのこと。

店内には、地酒や地元のワイン、味噌や蕎麦などの名産品・特産品をはじめ、さまざまなお土産が揃っています。セルフでコーヒーが飲めるカフェコーナーは、持ち込み自由のお休み処。

1番人気はオリジナルの塩羊羹。小分けタイプと一枚で包装されたタイプがあって、用途によって選べるのもポイントです。

甘いお砂糖でコーティングされた小豆、カリンを使ったジャムやキャンディー、凍み豆腐などは諏訪地域定番のお土産。餅を干して乾燥させて作る“氷もち”は、江戸時代、幕府への献上菓子だったという由緒あるお菓子です。

その他にも、御柱祭にちなんだ商品が並ぶコーナーや、お蕎麦やりんご、野沢菜漬けといった信州らしい食べ物がずらり。ここに来たら大抵のお土産が揃う、そんな頼れるお店です。
おみやげ処 専女八幡ホームページ

諏訪御湖鶴酒造場

大正元年創業の長い歴史を持つ酒蔵。御湖鶴が2018年、新たな体制に生まれ変わりました。今回は、2020年7月に御田町商店街にオープンした直営ショップにうかがいました。

御湖鶴といえば下諏訪町唯一の酒蔵で、諏訪の清涼な水から醸し出される上質な味わいが魅力。2020年9月には御湖鶴純米大吟醸が、第67回長野県清酒品評会で「純米吟醸部門県知事賞」、さらにそのなかでも最高位の「審査長賞」を受賞しました。直営店では日本酒の販売はもちろん、グッズや焼き菓子などの商品や、試飲コーナーも充実。

まるでワインのように、蔵人と相談しながら楽しめる試飲コーナーが、直営ショップの目玉のひとつ。その時々でオススメの日本酒が常時7種類ほど揃っています。

酸化の少ない専用サーバーを導入しており、いつでもフレッシュな味わいが魅力。1番いいコンディションで飲んで欲しいと、提供するグラスにもこだわっています。

人気は好きな銘柄を3種類選べる“飲み比べセット”。香りも味わいもまるで違う日本酒ですが、まずは米に注目して好みを見つけたら、あとはラベルの色を覚えればOK。“御湖鶴の赤いのが好き”と言ってもらえればわかるような、身近な手軽さも大切にしているんだそうです。

ショップには見学施設も併設していて、午前と午後の2回、酒蔵見学を実施しています。
社氏の竹内さん曰く、「お酒は人生をHAPPYにする嗜好品」とのこと。“心ときめく酒”をテーマとした、何度でも足を運びたくなる美味しい体験。ぜひ一度お試しください。
諏訪御湖鶴酒造場ホームページ

丸六 本山川魚店

下諏訪駅の目の前にある本山川魚店は、甘露煮の製造販売を中心に川魚料理を数多く取り揃えたお土産屋さん。生け簀の鯉をそのまま調理したうま煮は不動の人気No.1!ほかにも、わかさぎ、うなぎの蒲焼き、にじますなど名物の川魚から、蜂の子、さなぎなどの珍品も購入できます。

予約をすれば特製うなぎ弁当“うな弁”も購入でき、諏訪湖畔の赤砂崎公園で諏訪湖を眺めながらうな弁でピクニックなんて楽しみ方もできます。パックされたうなぎや川魚はお土産にもおすすめ。

おみやげ話に花が咲く逸品、いかがでしょうか?下諏訪の美味しいものを囲んで、おうちでも素敵な時間をお過ごし下さいね。
丸六 本山川魚店ホームページ

二葉屋酒店

創業150年余を迎えた老舗酒店「二葉屋酒店」。2020年8月にリニューアルした店内には、下諏訪の銘酒「御湖鶴」をはじめ地酒や長野県産ワインなどが豊富に取り揃えられています。店の一角には江戸時代から続く二葉屋酒店の歴史を知ることができるコーナーも。

店舗の一角にある角打ち(立ち飲み)コーナーでは、購入前に飲み比べもできます。その場でおつまみを購入し、下諏訪宿に想いを馳せながら飲む地酒は格別です。
二葉屋酒店ホームページ

パン工房たるかわ

諏訪大社下社秋宮の近く、御田町商店街の入り口に店を構える「パン工房 たるかわ」。
レトロな外観に、可愛らしい木の看板が目印。朝は7時オープンで、出勤や通学の前に立ち寄る人も多く、地元で愛され続けるパン屋さんです。

「おいしいパンをたくさんの人に、いっぱい食べてもらいたい」との思いから、店主の樽川信仁さんが焼き上げるパンは毎日およそ50種類。手に取りやすいリーズナブルな価格設定も嬉しいところです。

創業以来人気を集めるのは信州の懐かしの味、牛乳パン。ふわふわのパン生地に優しい甘さのクリームがたっぷり入っています。その他にも店内には、「ガパオパン」や「ツナちくわドーナツ」など、聞いただけでは味の想像がつかないメニューがちらほら。いちばん種類が多く揃う10時前後のご来店がおすすめ。

下諏訪町といえば、外せないのが万治の石仏。インパクトのあるめずらしい形が注目を集めています。パン工房たるかわでは、1996年頃から、万治の石仏をモチーフにしたパンを焼いています。

少しずれた頭の位置や背中の広さなど、特徴に忠実でユニークな形。焼き付けられた無表情な顔も、見ているとどこか愛嬌を感じます。石仏の言い伝えにある「石を削った際に血が流れた」という話を参考に、頭の部分に入っているのは真っ赤ないちごジャム。体は粒あんとごまあんの2種類がありますが、日によって片方しかない場合もあるので要確認。生地はしっとり、昔懐かしい風味を感じます。

お参り後のお土産にも、ご利益がありそうですね。

pain moji(パンモジ)

場所は下社春宮のすぐ西側、浮島との間。車は入れない場所なので、歩いてお店に向かいます。
目印は小さな手書きの黒板と、「pain moji」と書かれた看板。

階段を数段上がって扉を開けると、正面にこじんまりしたショーケースがお出迎え。定番の食パン、カカオが効いた大人味のチョコパン、リーズナブルなテーブルパンなど、やさしい色合いのパンが並んでいます。

焼き上がる時間はその日によって異なりますが、1番商品が揃うのは11時くらいだそう。「焼きたても美味しいけれど、1、2日置くと一層風味が増しますよ。」と教えてくれたのは店主の藤原さん。食パンは、すぐに食べられない時でも常温または冷蔵庫で保存した後トースターで焼くと、表面はパリッ中はしっとりふんわり、豊かな小麦の香りが広がります。

作るパンはそのほとんどが油を使わず、小麦は厳選した国内産。自身も農業に携わっていて、今は少しずつ自家製の全粒粉を使いはじめたところだといいます。滋味深く素朴な味わいが、pain mojiのパン何よりの魅力です。

「木々の緑や横を流れる小川が、パン屋をひらくイメージにぴったりだった」という藤原さん。下諏訪への移住も、この場所との出会いが決め手でした。自然光が程よく入る店内は、白い壁に木の雰囲気が落ち着いた印象。

イートインやカフェの利用はお休み中ですが、諏訪大社下社春宮や、万治の石仏、少し足を伸ばせば諏訪湖もあるので、美味しいパンをお供に、まち歩きを楽しむのはいかがでしょうか。(2021年1月取材時点)

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