下諏訪に行くなら絶対外せない!マストスポット6選

コピーしました

長野県の諏訪郡に位置する下諏訪町。古くは中山道と甲州街道の交点であることから宿場として栄え、近代に入ると製糸業と精密工業によって栄えました。
諏訪神社の総本社である下社秋宮と下社春宮、さまざまなアクティビティが楽しめる諏訪湖、歴史的建造物と旅籠が残る中山道下諏訪宿など多くの観光地がある下諏訪町。数えで7年に1度行われる大祭 御柱祭や、お隣の諏訪市では諏訪湖の花火大会が行われるなど、全国から人々が訪れる伝統的で文化的な行事もあります。
この記事では初めて下諏訪町を訪れる方、旅行を検討されている方向けに、下諏訪町に来たら必ず訪れたい観光スポットをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

諏訪大社 下社秋宮

諏訪大社

全国に1万社ある諏訪神社の総本社である諏訪大社。諏訪大社下社秋宮は中山道と甲州街道が交差する下諏訪宿にあり、古くは街道を歩く旅人や大名も参拝しました。
見どころは大注連縄(おおしめなわ)が飾られた三方切妻造り(さんぽうきりつまづくり)の神楽殿、樹齢約八百年の「根入りの杉」、日本一大きいとされる青銅製の狛犬など。幣拝殿(へいはいでん)、神楽殿は国の重要文化財に登録されています。

諏訪大社といえば次回の開催が令和4年に迫っている御柱祭が有名です。そして、御柱祭以外にも大きな神事やイベントがいくつもあります。
毎年8月1日には、諏訪大社のお舟祭り(諏訪大社下社遷座祭)と呼ばれる、下社で最大のお祭りがあります。これは御霊代を春宮から秋宮へ遷す祭りで、さまざまな催し物が行われます。8月にはお隣の諏訪市で諏訪湖の花火大会も開催されたり、8月の下諏訪はイベント尽くしです。

諏訪大社 下社春宮

下社秋宮から歩いて約20分の場所にあるのが諏訪大社下社春宮。神楽殿と拝殿、左右片拝殿及御宝殿の建物の配置は秋宮と同じですが、これは当時の諏訪藩主が、異なる二つの流派の宮大工に同じ図面で建て替えを命じ、その腕を競わせたからと言われています。地元の大隅流が担当した春宮と江戸で修業を積んだ立川流の建てた秋宮、それぞれの流派の威信をかけた両者の作風の違いを楽しんでみてください。
春宮とあわせて見ておきたいのが室町時代に造営されたといわれる下馬橋(太鼓橋)です。表参道の真ん中に突然現れる下馬橋は一見異様な雰囲気ですが、諏訪大社で最古の建造物といわれています。遷座祭のときには神輿のみがこの橋を渡ります。

浮島社

春宮の脇の道を下っていくと見えてくるのが祓戸大神(はらえどのおおかみ)を祀る諏訪大社下社の末社「浮島社」です。2つの赤い橋が印象的な浮島社は「どんな大水にも流されない」と言い伝えられており、諏訪大社下社七不思議のひとつにも数えられています。
春宮から万治の石仏への通り道として見落とされがちですが、祠があったり、暖かい日には川に降りて水に触れたりできるので、ぜひ足を止めて立ち寄ってみてください。

万治の石仏

1974年に御柱祭を見に来た画家の岡本太郎氏や作家の新田次郎氏が称賛したことで話題を呼び、全国にその存在を知られることになった万治の石仏。近くに駐車場がないので、春宮~浮島~万治の石仏は歩いて巡るのがおすすめです。

〜独特なお参り方法〜
1, 正面で一礼し、手を合わせて「よろずおさまりますように」と心で念じる
2, 石仏の周りを願い事を心で唱えながら時計回りに三周する
3, 正面に戻り「よろずおさめました」と唱えてから一礼する

ぐるぐると石仏の周りをまわりながら心の中で願い事を唱えることで、その全景を見ることができます。石仏の胴体の脇には名前の由来となった「南無阿弥陀仏 万治三年十一月一日 願主 明誉浄光 心誉慶春」の文字が刻まれているので、ぜひ探してみてください。
また万治の石仏は田んぼに囲まれており、いまでも稲作が行われています。毎年9月末~10月頭に収穫されるお米は精米後に「万治の恵み」と名付けられイベントなどで配布されるとのこと。
(万治の石仏の近くには御柱祭の歴史、文化が深く学べる「おんばしら館よいさ」もあるので、ご興味のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか)

諏訪湖

下諏訪町、岡谷市、諏訪市に接する長野県内最大の湖 諏訪湖。海抜759m、1周が約16kmある湖の周囲にはジョギングロードやサイクリングロードが整備されており、車で巡るのとは一味違う諏訪湖の魅力を味わえます。
古くは葛飾北斎の富嶽三十六景「信州諏訪湖」にも描かれた下諏訪町からの諏訪湖の眺め。晴れていれば直線距離で91km離れた富士山が見えます。これは諏訪湖が中部山岳地帯の隆起とフォッサ・マグナ(糸魚川・静岡構造線)の断層運動で地殻が引き裂かれて生じた構造湖であることに起因します。つまり諏訪湖は糸魚川・静岡構造線と中央構造線が交差する場所なのです。

諏訪湖畔には長野県で唯一の漕艇場があるほか、近年は足湯や建築家の伊藤豊雄がデザインに関わった赤砂崎公園などが整備され、諏訪湖はますます充実した観光スポットになりつつあります。

新鶴本店

諏訪大社下社秋宮の隣にある明治6年創業の老舗和菓子屋です。趣ある建物は幕末の画家、天竜道人の屋敷を譲り受け、明治の初めに菓子作りをはじめました。

海のない信州の先人たちにとって、塩は生活に欠かせないものでした。新鶴では、初代店主が羊羹に塩を加えることを思いついて以来、素材の味の引き立て役として大切に使われています。

伝統を受け継いだ羊羹は、とても滑らかで繊細。口に入れるとふわっと小豆が香り、スッと消える甘味が爽やかです。もうひとつ、新鶴本店を訪れたら食べておきたいのが、「もちまんじゅう」。毎朝餅をつくところから始まって手作業で包んでおり、店頭に並ぶのは午前10時頃。数は作れないため、早いうちに売り切れてしまうことも多いそうです。

ひとつから取り置きできるので、確実に食べたい場合は電話で予約をお忘れなく。
先人たちの郷土愛を感じる優しい和菓子は、お土産にもおすすめです

最後に

下諏訪町に来たら必ず立ち寄りたいマストスポットを紹介してきました。紹介したスポットは1日あれば歩いてめぐることができます。歴史や文化をより深く肌で感じられるよう、ぜひ下諏訪町に来たら歩いて巡ってみてください。また、下諏訪の歴史を熟知したベテランガイドによるご案内もございます(1人1時間500円~)。詳細は下記リンク「下諏訪観光ガイド」をご覧ください。

コピーしました

ページ
トップ