ミステリアスだけど、どこかユーモラス万治の石仏って?

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万治の石仏とは?

春宮の境内から朱塗りの浮島橋をわたり、歩くこと3分。稲穂のさざめく田んぼに囲まれ、どんっと鎮座しているのが万治の石仏です。巨大な自然石の胴体に対してアンバランスな頭がちょこんと乗るユーモラスな風貌に加え、胸部に描かれた逆卍(ぎゃくまんじ)や雷、月や太陽などの記号がミステリアスで、1974年に下諏訪を訪れた芸術家、岡本太郎氏(1911-1996)がカメラを持つ手をふるわせながら「世界中歩いているが、こんなに面白いものは見たことがない」と絶賛し、講演又は雑誌等で全国に紹介されたことから有名になりました。

明暦3年(1657年)、諏訪高島三代目藩主忠晴が、諏訪大社下社春宮に大鳥居を奉納しようとした時のこと。石工がこの地にあった大きな石を使おうとノミを打ち入れたところ、血が流れ出た。驚き恐れた石工は大鳥居の造作を止め、あらためてこの不思議な石に阿弥陀様を刻み、霊を納めながら建立したのがこの石仏だと伝えられています。建立した願主が、万治3年(西暦1660年)と刻まれていることから、万治の石仏と称されることになりました。

近年では「首が伸びる石仏」としてテレビ番組で紹介され、多くの観光客が訪れました。その後、修復時の調査の結果、前の修復時に付けられた支柱に水がたまり、凍結することで霜柱のように頭部が押しあがる現象であることがわかっています。(現在は安全のため固定)

万治の石仏と岡本太郎

1974年に下諏訪を訪れた芸術家、岡本太郎氏(1911-1996)がこの石仏と初めて対面した折、カメラを持つ手をふるわせながら「世界中歩いているが、こんなに面白いものは見たことがない」と絶賛しました。その名言の数々をいくつかご紹介します。

・万治の石仏は世界に例の無い神聖な石であり 永遠の人生を象徴する石である
・世界中歩いてみたがこんな面白いの始めて (万治の石仏と対面の折)
・奈良の秘仏より万治の石仏を見てると心が豊かになる
 カッコ良さより内面が問題だ
・石自体が神聖だ
 毛先で形を造った現代の神体よりはるかに
・諏訪に来て「石」の神聖さを発見した

※下諏訪温泉 みなとや旅館 HPより引用

石仏のスペックと詳細データ

素材:   自然石(安山岩)
高さ:   260cm
横:    380cm
奥行:   370cm
胴回り:  1185cm
顔の長さ: 65cm
顔回り:  138cm

お参りの仕方

一. 正面で一礼し、手を合わせて「よろずおさまりますように」と心で念じる
二.  願い事を心で唱えながら石仏の周りを時計回りに三周する
三. 正面に戻り「よろずおさめました」と唱えてから一礼する

アクセス

春宮から浮島社を経て砥川を渡り、万治の石仏へ抜けるルート(徒歩約5分)がおすすめです。(上記地図参照)

【駐車場】
諏訪大社下社春宮駐車場をご利用ください。大型バスも駐車可能です。※駐車台数に限りがあります。

【バリアフリーについて】
石仏のまわりは舗装されていませんので雨天時、降雨の後は足元が悪いことがあります。ご注意ください。車いすでも参拝は可能です。

【トイレについて】
春宮駐車場横の公衆トイレをご使用ください。おんばしら館よいさ(徒歩3分)の公衆トイレもご使用いただけます。

万治の石仏関連グッズ・販売所

・ストラップ・バンダナ・マスク・ポーチ・クッキー3種(フレール)・万治の石仏パン(パン工房たるかわ)・万治のほろ酔い(新鶴本店)・すわくるみキャラメル(ヌーベル梅林道)など

・万治の食べ歩きチケット

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