ゴールデンウイーク前に営業を開始したビジターセンターですが、早いもので11月3日(火)が今シーズン最終営業日、翌日からは冬季閉鎖期間となります。今期の花便りおよび「今週の八島湿原」の更新は今回が最後になります。
ここ二日はついに最低気温が氷点下となり、八島湿原一帯の動植物も急ぎ足で冬支度をし始めています。グリーンシーズンに花を楽しませてくれた植物たちの変身姿を観察するのが楽しい季節です。
また今は鳥たちの渡りの途中の様子、これからは冬鳥たちの八島での営みを観察できる時期となっていきます。十分に寒さ対策をして、湿原の散策をお楽しみください。
晴れた日の朝は、放射冷却により空気がとても冷たくなりました。
広場から30分で回ることのできるルートからの景色。車山方面の眺めや木道歩きなどを無理なく味わっていただけるコースです。


ダケカンバはすっかり葉が落ちて、冬芽や実がなっているのが見えます。
その他にもトウヒの仲間やカラマツなど色々な針葉樹をはじめ、様々な樹や植物の実や冬芽がついています。
ツノハシバミ
ユモトマユミ
こちらはリョウブです。
垂れ下がっているのが果穂、枝の先にツンとついているのが冬芽です。もっと寒くなると外側の芽鱗(がうろこ)とよばれる皮がはがれ、傘を被ったようなかわいらしい姿になります。出会ったら、ぜひ観察してみてください。
ノイバラ
樹々の葉が落ち、ヤドリギの丸い姿がすっかり見えやすくなりました。
色々な場所で、このように樹の上に寄生しています。
もう実がついています。これから熟して色づき、冬鳥たちのごちそうになることでしょう。
綿毛も種子です。クサボタンはふわふわに。
イワアカバナのくるんと開いた種子や綿毛は、同じアカバナ科のヤナギランのものと似ています。
夏の花々はトライフラワーのように。初冬の柔らかな陽の光の中で、夏とはまた違った可愛らしさがあります。
がらんとしている木道脇に、ぽつぽつと面白い植物がいます。フユノハナワラビです。
秋の終わり頃に胞子葉を出し、多くの植物が姿を消す冬にあえて緑の葉で過ごします。
みさやま方面のカラマツ林は、今週初めにはこのように色づいていました。

まだ少しだけ、昆虫たちの姿も。

このような繭も!天蚕と呼ばれる野生の蚕のもののようです。
鳥たちの渡りの季節真っ最中のようで、八島上空ではトビ、ノスリ、チュウヒなどといった猛禽類たちの激しい追いかけ合いが繰り広げられていました。
湿原内に降り立って一息。
一方、ズミの林の中にはエナガの群れが。遠くからこっそり撮影しました。
群れで枝から枝へぴょんぴょん飛び回り、アクロバティックに逆さまになってみたり。
ノビタキもまだ確認されています。
昼間でも、鹿のすがたが。

八島から美ヶ原方面へのビーナスラインならびにビジターセンター前の公衆トイレは11月18日(水)をもちまして冬季閉鎖期間となる予定です。どうぞご注意ください。
※今期、松本方面へのアザレアラインは道路工事のため 10月19日からすでに閉鎖されています。松本に向かわれる際は併せてお気をつけくださいませ。
八島駐車場および木道は通年で入ることができますが、雪が積もった状態でも湿原内への踏み入りは禁止されています。八島湿原の貴重な環境保全のため、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
今年もたくさんのお客様の八島ビジターセンターへのご来訪、ありがとうございました。来年も4月下旬の開館を予定しております。また春に、八島湿原でお会いしましょう。
最高気温(前日) 11.0度 最低気温(前日)-1.8度 地温 6.0度
湿度 89.1% 風向 西南西 風速 4.9m/s