10/31【開花情報】今シーズン最後の八島湿原情報です

ゴールデンウイーク前に営業を開始したビジターセンターですが、早いもので11月3日(月)が今シーズン最終営業日、翌日からは冬季閉鎖期間となります。今期の花便りおよび「今週の八島湿原」の更新は今回が最後になります。

八島湿原一帯の動植物も冬支度をし始めているようです。また、今は北から渡ってきた小鳥たちの愛らしい姿や美しい声に触れることができる時期です。十分に寒さ対策をしてお越しください。

 

この日は良く晴れて、ついに気温が氷点下まで下がりました。

日陰の地面にはたくさんの霜柱。植物にも霜が降りていました。

冬は空気が澄んで、周囲の山々の眺望も美しいです。

ススキやヨシなどの穂もまばらになり、冬の陽射しです。

気づけば夏にはあんなに茂っていた木道まわりの植物たちの多くが姿を消し、地面が見える状態になっています。早春もこんな雰囲気だったなぁと懐かしくなります。

そうして地面が見えるようになったことで観察できることも。すでに来春のために新しい芽を出しているものや、他の多くの植物が冬は葉をなくす中、緑のまま冬を越すものもあります。それぞれに冬の越し方、過ごし方が違っているんですね。

たくさんの植物が花の後に種をつけています。こちらはウバユリの種です。割れてきた実の中を見てみると、たくさんの透き通るような翼を持つ種がきれいに整列して詰まっていました。

この翼で風に乗って飛んでいきます。

紅葉や草紅葉が最も色鮮やかだった時期は少し過ぎましたが、まだ色づいているものも見られます。

たくさんの落ち葉が。

旧御射山付近のカラマツ林も、少しずつ黄葉が進んできました。

この時期は鳥たちの姿がたくさん見られます。こちらはエナガ。群れで木から木へと飛んでいきます。

シジュウカラ。群れでさかんに鳴いていました。何をお話していたのでしょうか。

ギャーギャーと特徴的な声で秋を知らせるカケス。この日は旧御射山社の御神木にたくさん集まっていました。

ヤドリギにも実がなっています。冬の間に、鳥たちの食料となることでしょう。

八島から美ヶ原方面へのビーナスラインならびにビジターセンター前の公衆トイレも11月19日(火)をもちまして冬季閉鎖期間となる予定です。どうぞご注意ください。

八島駐車場および木道は通年で入ることができますが、雪が積もった状態でも湿原内への踏み入りは禁止されています。八島湿原の環境保全のため、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

今年もたくさんのお客様の八島ビジターセンターへのご来訪、ありがとうございました。来年は4月下旬の開館を予定しております。また春に、八島湿原でお会いしましょう。

 

最高気温(前日) 12.3度  最低気温(前日)1.8度  地温 6.1度

湿度 86.2%  風向 東南東  風速  1.8m/s

 

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